費用について
インプラント治療には健康保険が適用されず、すべて自由診療となります。また費用につきましては、一人ひとりの患者様のお口の状態やあごの骨の状態によって、治療計画、再生治療等の補助処置の有無および方法、使用するインプラントや人工歯の種類などさまざまなステップにおける費用が異なるため、事前に担当の医師より詳細にご説明させていただきます。
1.他の歯を犠牲にせず治療ができる
インプラント以外のブリッジや義歯などの治療方法は、他の歯を犠牲にして欠損の部分を補います。その点、インプラント治療は、他の歯に関係なく、欠損した部分の治療だけで歯の機能を回復できます。インプラント治療の最大のメリットはそこにあります。
2.違和感なくしっかり噛める
ご自身の歯とほぼ変わらずにしっかり噛むことができます。見た目も自然で、失った歯を取り戻した感覚で付き合っていくことができます。
3.長持ちする
歯を失った部分を補う治療(欠損補綴)の方法として、データ的にインプラントは一番長持ちする治療方法です。一般的なインプラントの10年生存率は90%以上と言われています。
1.治療期間
インプラント治療は、体の再生能力との勝負になりますので、経過観察しなければならない期間などがあり、どうしても治療期間が長くなります。通院回数は少ないものの、トータルの治療期間が長くなってしまうのがデメリットの一つです。
2.費用
考え方によりますが、インプラント治療の費用は高額になります。自由診療のため医院によって治療費は異なり、治療方法によっても費用は大きく変わります。事前に担当医からの説明を受け、ご自身の価値観と照らし合わせてよく考えるべきです。
3.外科処置が必要
インプラント治療に手術は避けて通れません。どうしても手術後に腫れや痛みを伴ってしまう場合もあります。また、手術自体に抵抗を感じる方もいらっしゃると思いますので、それらに対する不安もデメリットの一つになります。
1.手術時のリスク
インプラント治療は外科処置を伴うため、少なからずリスクが生じます。考えられるリスクとしては、神経や血管の損傷が挙げられますが、経験豊富な歯科医師が正しい診査・診断を行い、可能な限りの事前準備をすることで、リスクは大幅に避けることができます。
2.治療後のリスク
インプラント治療が終了しても、メインテナンスを怠ればインプラントもトラブルを招くことがあります。ご自身の歯と同様もしくはそれ以上に毎日のセルフケアと定期的なプロケアが大切になります。
インプラントの医院選び
近年、インプラント治療を行っている歯科医院も増えてきたため、患者さまにとってインプラント治療はより身近なものになりました。しかしその一方で、どの医院で治療を受けたら良いかがわからず、医院選びに苦労してしまうのではないでしょうか?
そこで、インプラント治療を任せられる医院の見極めポイントをアドバイスさせていただきます。
インプラント治療は、長期にわたる治療になり費用も高額になります。また外科処置が必要なため不安も伴うことでしょう。そこで医院を選ぶ際には、まずインプラント治療についてのメリット、デメリット、そしてリスクをしっかり説明してもらえる先生を選ぶことが重要になります。ただ、「メリット、デメリット、リスク」は治療部位や患者さまのお口の状態、そして治療方法により異なりますので、すべての患者さまに共通したものではありません。よって、ご自身にとってどのような治療方法がベストなのかをしっかり相談できる医院を選びましょう。
インプラント治療にCT撮影は欠かせません。院内にCT撮影装置を完備している医院を選ばれることをお勧めします。また、インプラントは外科処置のため、感染予防に力を入れている医院が理想的でしょう。
治療の費用は重要なポイントだと思います。しかし、「費用が高いから良い」、「安いから悪い」とは一概に言えません。ただ、設備を整え、手術準備をしっかりとして、安心安全な材料を使用して手術をする場合、必然的にコストは高額なってきます。
インプラントは体の一部として使っていくものですから、その手術を担当する医師の技術や経験も大変重要です。よって、経験豊かで、日頃から知識のアップデートに努力している歯科医師を選びましょう。可能であればインプラント治療において歯科界で指導的立場にある医師がより理想的でしょう。
さらに、より安心安全な手術を行うために、全身管理に長けた麻酔専門医が手術に参加できる体制の医院はいっそう安心です。
インプラントを長持ちさせるためにメインテナンスは不可欠です。インプラントを入れたら終わりではなく、その後のプロケアが非常に大切になります。必ず専門の歯科衛生士の定期的なメインテナンス体制が整っている医院を選びましょう。 |